“なまつばき”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ナマツバキ
語句割合
生唾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時の彼は町で買って来たビスケットの缶をひるになると開いた。そうして湯も水もまずに、硬くてもろいものをぼりぼりくだいては、生唾なまつばきの力で無理にくだした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それでも胸の下の所には絶えず不安な自覚があった。ある時は変な顔をして苦しそうに生唾なまつばきみ込んだ。ちょうど彼の前に坐っていた「あの女」は、大阪言葉で彼に薬をやろうかと聞いた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)