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生唾
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なまつばき
ふりがな文庫
“
生唾
(
なまつばき
)” の例文
ある時の彼は町で買って来たビスケットの缶を
午
(
ひる
)
になると開いた。そうして湯も水も
呑
(
の
)
まずに、硬くて
脆
(
もろ
)
いものをぼりぼり
噛
(
か
)
み
摧
(
くだ
)
いては、
生唾
(
なまつばき
)
の力で無理に
嚥
(
の
)
み
下
(
くだ
)
した。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それでも胸の下の所には絶えず不安な自覚があった。ある時は変な顔をして苦しそうに
生唾
(
なまつばき
)
を
呑
(
の
)
み込んだ。ちょうど彼の前に坐っていた「あの女」は、大阪言葉で彼に薬をやろうかと聞いた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
唾
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
“生唾”で始まる語句
生唾液