“ななたび”の漢字の書き方と例文
語句割合
七度100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知らずや、貫一は再度の封をだに切らざりしを——三度みたび五度いつたび七度ななたび重ね重ねて百通に及ばんとも、貫一は断じてこの愚なる悔悟を聴かじとこころを決せるを。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
人のあやまちは七度ななたびゆるして上げてくださいまし、ゆるし難いあやまちでも、許して上げるのが功徳くどくでございます、悪木あくぼくの梢にも情けの露は宿ると申しまして
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
関羽の出奔しゅっぽんは、あくまで義にそむいてはいない。彼は七度ななたびも暇を乞いに府門を訪れているが、予が避客牌ひかくはいをかけて門を閉じていたため、ついに書をのこして立ち去ったのだ。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)