“なでつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
撫付60.0%
撫着26.7%
撫附13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あんまり急いだもんだから、髪なんぞ撫付なでつけていられなかったのよ。酔払よっぱらいで仕様がないお客なのよ。」
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「そんな邪険な撫着なでつけようがあるもんですか、私が分けて上げますからお待ちなさい。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
祖母が切髪を撫附なでつけるのに、鼠歯ねずみばという、ごく歯の細かい櫛を使うので、それがあるかと聞きましたが、ありませんかった。黄楊つげの木で造った品ばかりを商う、暗くて古風な店でした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)