“どんてん”の漢字の書き方と例文
語句割合
曇天100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空襲は雨天または曇天どんてんの夜間を期し、敵戦闘機の襲撃を避けるため、雲の上の高空より爆撃をおこなう予定である。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
時々その暗い表情のどこかに、曇天どんてんうすのような明るみがしかけることもあるが、それはすぐに消えて、また、元の落著おちつきのない暗さにもどってしまう。
木乃伊 (新字新仮名) / 中島敦(著)
後には揚げられた砂煙りが、薄黄色く立ち迷い、晴れた大空をひとしきり、曇天どんてんにしたばかりであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)