“どんじゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
鈍重100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越後屋佐吉というのは、四十を越したばかりの、北国者ほっこくものらしい鈍重どんじゅうなうちに、なんとなくしたたか味のある男ですが、女房が不思議な殺されようをしたので、さすがに、すっかり度を失っております。
船待ふなまちにしては長過ぎるし、多少寝たには違いないが、絶えず気を張っているので、頭も鈍重どんじゅうになっているところへ、船出祝ふなでいわいに出された酒も少しは飲んでいたので、思わず、居眠りも出たというわけ。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牛丸平太郎は牡牛おうしのような鈍重どんじゅうな表情でうなずいた。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)