“どぞうづく”の漢字の書き方と例文
語句割合
土蔵造100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでもまだ金のりない時には赤い色硝子いろガラス軒燈けんとうを出した、人出入の少い土蔵造どぞうづくりのうちへ大きい画集などを預けることにした。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かくして彼は、彼の父、彼の母に云わせるとすなわち先代、の建てた土蔵造どぞうづくりのような、そうしてどこかに芸人趣味のある家に住んで満足しているのであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そういう中でも、土蔵造どぞうづくりという瓦葺かわらぶきなどは新らしいもので、大きな商人の多量の財貨をかかえた者でないと、必要もなく、また持ちこたえることができない。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)