“どうたぬき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胴田貫75.0%
同田貫25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦国時代の猛者もさが好んでさした、胴田貫どうたぬき厚重あつがさねという刀である。竹童ぐらいな細い首なら、三つや四つならべておいてもゆうに斬れるだろうと思われるほどな。——
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
刺叉を引っくられた男が、真っ先にその得物の先で髪を引っかけられた。四、五人叩き伏せておいて、虚空へさっとひらめかしたのは彼の腰に横たえていた胴田貫どうたぬきらしい大太刀である。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
タタと刻足きざみあし諸共もろとも今打下した刀をひらりと返すが早いか下から斬上げて肩口へ打込んだ。眼にも留らぬ早業である。川合甚左衛門、自慢の同田貫どうたぬきへ手をかけたが抜きも得ないでたおされてしまった。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)