“とんざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頓挫97.2%
頓座2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕の有望な画才が頓挫とんざして一向いっこう振わなくなったのも全くあの時からだ。君に機鋒きほうを折られたのだね。僕は君にうらみがある」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
父親は県会議員をした人だけあって、言葉の抑揚よくよう頓挫とんざが中々巧みであった。演説に慣れた田中も時々沈黙させられた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
かれは平和な田舎に忽然こつねんとして起こった事件を考えながら歩いた。一夜の不意のできごとのために、一家の運命に大きな頓座とんざを来たすべきことなどをも思いやらぬわけにはいかなかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)