“とりはだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳥肌86.7%
粟肌6.7%
鶏肌6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わずかに残った胡麻塩ごましおの毛が、後頭部を半ばおおった下に、二筋のけんが、赤い鳥肌とりはだの皮膚のしわを、そこだけ目だたないように、のばしている。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこへ白粉おしろいをコテコテと塗るのであるが、大抵はまだらになった上に、キメが荒いから粟肌とりはだが一面に出来ていて、首の方向を変えると白いしわの波が出来る。そのきたないこと。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
かれは娘を小声で制して、しばらくそっと窺っていると、猫は長い尾を引き摺りながら、踊るような足取りで板葺こけら屋根の上をふらふらと立ってあるいた。女房はぞっとして鶏肌とりはだになった。
半七捕物帳:12 猫騒動 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)