“とつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
十列66.7%
十番33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海岸のほうへ寄って行くと華美な参詣の行列が寄進する神宝を運び続けて来るのが見えた。楽人、十列とつらの者もきれいな男を選んであった。
源氏物語:14 澪標 (新字新仮名) / 紫式部(著)
この日の十番競馬や、十列とつらの競馬に勝った騎者たちに、祝杯があげられ、親しく、おことばがかけられた。
そう思いましたが、実は、同僚のみなもとわたるが、どうしても、青毛の調教を、自分に譲ってくれといいます。五月の加茂の当日には、あの青毛を出して、十列とつらの競馬に参加したい。
ふと、歓声とほこりが馬場のほうでいた。十番とつらの競馬のさいごの騎手が、もう勝負ノしめの彼方からこっちへ馬を返してくる。
皇太子の臨幸をみる予定であった十番とつらの競馬も中止となったので、つねならば町を染める妃車きさきぐるまや公卿車の雲集もまったく見えなかったことでもある。
と、その日、十番とつらの競馬も終るころであった。花壇のような桟敷さじきの揺れの中で廉子がふと後醍醐へささやいていた。