“とだな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戸棚89.3%
戸納10.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右側の壁にくっつけた戸棚とだなの上にある、もう一つは懐中時計でベットの頭の手すりにつるしてある——この二つの時計の秒を刻む音と
病院の夜明けの物音 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
炉辺ろばたは広かった。その一部分は艶々つやつやと光る戸棚とだなや、清潔な板の間で、流許ながしもとで用意したものは直にそれを炉の方へ運ぶことが出来た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
隼人は静かに立ちあがって戸納とだなをあけ、手文庫の中から一通の封書を取り出すと、戻って来て帯刀に渡した。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そんなときにはやがて眼ちがいということがわかるし、そうすると眼ちがいをしたことを隠すために、その「とんでもない物」は戸納とだなの中へ放りこんでしまう。
末っ子 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)