“としつら”の漢字の書き方と例文
カタカナ:トシツラ
語句割合
利位100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『雪華図説』は、天保三年(西暦一八三二年)下総古河こがの城主土井利位としつらによって刊行されたもので、その中には八十六箇の雪の結晶の虫眼鏡による摸写図が載せてある。
『雪華図説』の研究 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
三月十二日に老中ろうじゅう土井どい大炊頭おおいのかみ利位としつらを以て、抽斎に躋寿館講師を命ぜられた。四月二十九日に定期登城とじょうを命ぜられた。年始、八朔はっさく、五節句、月並つきなみの礼に江戸城にくことになったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
十二花の雪は実は天保三年刊行の土井利位としつらの『雪華図説』に立派な摸写が出ている。第1図はそれを転載したもので、長短二種の枝が交互に出ている点に注目すべきである。
十二花の雪 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)