“とこわき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
床脇89.5%
床側10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と常に、油断はせずに、肌身を離さずにいると見せて、実は、その部屋の床脇とこわきにある、色鍋島いろなべしまの壺の底へ隠しておいたのだ。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日曜日に本郷ほんごうから帰って来られたお兄様が、床脇とこわきの押入れの中に積重ねてあった本の中から一冊を抜出して、「こんな本を読んで見るかい」とおっしゃいました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
床側とこわきの唐木の柱には、彈のめり込んだ跡さへも、はつきり殘つて居るのでした。
部屋の中にはわざと百目蝋燭らふそくを一本だけ、自分は床側とこわきの柱にもたれて、前へお袖を引きつけると、二人の影法師は、閉めた障子にくつきり、描いたやうに寫るといふから、惱ましいぢやありませんか