“とうげみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
峠路87.5%
峠道12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつかうかうか船橋も渡り、道は稲葉山の裏にあたる日野から古市場への峠路とうげみちをのぼっていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪の難——荷担夫にかつぎふ、郵便配達の人たち、その昔は数多あまたの旅客も——これからさしかかって越えようとする峠路とうげみちで、しばしば命をおとしたのでありますから、いずれその霊を祭ったのであろう
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
村を出はずれて峠道とうげみちにさしかかるといつものように背後からがらがらと音がして町へ通ってゆく馬車がかけて来た。木之助は道のはたへ寄って馬車をやりすごそうと思った。
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)
二人が村を出て峠道とうげみちにさしかかると、うしろから、がらがらと音がして町へ通ってゆく馬車がやって来た。それを見ると松次郎はしめしめ、といった。あいつに乗ってゆこう、といった。
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)