“とうおもて”の漢字の書き方と例文
語句割合
籐表100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小僧たちの顔を見ると、一様に不安そうな目色をして、酔漢よっぱらいを見守っている。奥の方でも何だかごてついているらしい。上り口に蓮葉な脱ぎ方をしてある、籐表とうおもての下駄は、お国のであった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その癖かどの戸はしまっている。土間が狭いから、下駄が一杯、ステッキ洋傘こうもりも一束。大勢あんまひまだから、歩行出あるきだしたように、もぞりもぞりと籐表とうおもての目や鼻緒なんぞ、むくむく動く。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)