“できしたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
溺死体83.3%
溺死躰16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども見習いは、引きずり上げられた溺死体できしたいのようにだらりとして、目ばかりを宙につっていた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
留守をしていた病身のショパンは、サンドが溺死体できしたいとなってその上へ水のしたたりが執拗しつように落ち続ける幻想に悩まされ、眼に涙さえ浮かべながら、さおな顔をしてピアノを弾き続けていた。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
初めはなんであるかわからず、溺死躰できしたいかと思い、手足で水を掻いているので、生きた人間だとわかった。そうして、それが眼の前へ来たとき、若い女だということを発見した。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)