“でがら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出殻40.0%
出殼40.0%
出枯20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津田君が三十匁の出殻でがら浪々なみなみこの安茶碗についでくれた時余は何となくいやな心持がして飲む気がしなくなった。茶碗の底を見ると狩野法眼かのうほうげん元信流もとのぶりゅうの馬が勢よくねている。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
明神下の錢形平次の家の晝下がり、煎餅せんべいのお盆をからつぽにして、豆板を三四枚平らげて、出殼でがらしの茶を二た土瓶どびんあけて、さてと言つた調子で話を始めるのです。
「大きな事を言やがれ、出枯でがらしの茶なんか何杯呑まされたつて、貢がれたとは言へないぜ」