“てんぽうせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天保銭92.9%
天宝銭7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その四十両はおろか、近頃は、天保銭てんぽうせん一枚、自由にならない。金さえ持たせなければと——父も叔父もしめし合っているらしい。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中味を棄てて輪廓だけをたたみ込むのは、天保銭てんぽうせんを脊負う代りに紙幣をふところにすると同じく小さな人間として軽便けいべんだからである。
イズムの功過 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『この楢の芽を見な。この芽がかば色の澁皮を落として、天宝銭てんぽうせんくらいの大きさの葉に育つと、遠い海の方から若鮎がのぼってくるんだよ』
楢の若葉 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)