“てつあれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄唖鈴60.0%
鉄亜鈴20.0%
鐵亞鈴20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門内の杉の木立の中に、紺飛白こんがすり浴衣ゆかたを著た壮漢が鉄唖鈴てつあれいを振っていて、人の来たのを顧みだにしない。本堂の東側から北裏へ掛けて並び立っている墓石を一つ一つ見て歩いた。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
合宿の戸棚とだなのグリスかんの後ろになかったかなアと、みぞのなかをみつめている最中、ふとおもいつくと、ぐまた合宿の二階に駆けあがって、戸棚をあけ、鉄亜鈴てつあれい
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
鑵の凹みは、Yが特に、毎朝振り慣れた鐵亞鈴てつあれいで以て、左りぎつちよの逞しい腕に力をこめて、Kの口調で云ふと、「えゝ憎き奴め!」とばかり、なぐりつけて寄越したのださうであつた。
子をつれて (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)