“てさぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手探87.5%
手捜12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「御神さん、電車へ乗るなら、此所ここじゃ不可いけない。向側だ」と教えながら歩き出した。神さんは礼を云っていて来た。代助は手探てさぐりでもする様に、暗い所を好加減に歩いた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
手探てさぐりで歩きながら人を切る。
青貝は寝返りを打って、薄暗いなかに冷たそうな長い光を放つ。甲野さんは椅子をずらす。手捜てさぐりに取り上げた洋筆軸ペンじくは父が西洋から買って来てくれた昔土産むかしみやげである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)