“ておの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手斧93.3%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは一丁のなまくらな手斧ておのを、室内のうす暗い片隅から拾い上げたのだ。しかもそのにぶい刃先には、なんと赤黒い血がこびりついていた。
灯台鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
熊城は最初音響を確かめてから、それらしい部分に手斧ておのを振って、羽目パネルに叩きつけると、はたしてそこからは、無数の絃が鳴り騒ぐような音が起った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
手近い話が大工がておのなどを使うときにでも、出来るだけウンと気張ってやれといわれて、ウーンとありとあらゆる力を出してやった時には、どんなことが出来るか。
教育の目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)