“てあぶら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手脂50.0%
掌脂50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他の友達は、下駄げたになって、泥濘どろの路石ころ路を歩いて居る。他の一人はかんなの台になって、大工の手脂てあぶらに光って居る。他の友達はまきになって、とうに灰になった。ドブ板になったのもある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
掌脂てあぶらを握って捕縄ほじょうの飛ぶのを待っていたが、加山も波越も、人波の中にかがみ腰になったまま、いつまで経っても、侍の背後うしろへ迫ってゆく様子が見えない。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)