“つるばら”の漢字の書き方と例文
語句割合
蔓薔薇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五百坪ほどある庭を蔓薔薇つるばらの垣で仕切って、南がわに母屋、北がわに研究所の建物がある、明治の末ごろに某ドイツ人が建てたのだという、木造だががっちりとした二階建てで
四年間 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
なむまいだぶ……、なむまいだぶ……と、六蔵の念仏のみが、痛切に胸にみ込んでくる。合掌して、焼け跡から折り取って来た生前遺愛の蔓薔薇つるばらを供え、香をく。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
植木市と云っても本格的なものではなくてカアバイトの光とみずきりで美しくよそおっている品物が多かった。でも値段が安いので、私は蔓薔薇つるばらや、唐辛子とうがらしの鉢植えなどを買いに行った。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)