“つるさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蔓尖50.0%
鶴崎50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
透き通る様な青い若葉が門扉もんぴの上から雨後の新滝のやうに流れ降り、その萌黄もえぎいろから出る石竹せきちく色の蔓尖つるさきの茎や芽は、われ勝ちに門扉の板の空所をひ取らうとする。
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
舟は豊後国佐賀関ぶんごのくにさがのせきに着いた。鶴崎つるさきを経て、肥後国ひごのくにに入り、阿蘇山あそさんの阿蘇神宮、熊本の清正公せいしょうこうへ祈願に参って、熊本と高橋とを三日ずつ捜して、舟で肥前国ひぜんのくに島原に渡った。そこに二日いて、長崎へ出た。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)