“つまさきだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
爪先立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クンツの見当は当たっていた。すこぶる上天気だった。寒さと急な梯子はしご段とを恐れてもう長くはいったこともないあなぐらへ、爪先立つまさきだって降りていった。いちばんよい葡萄ぶどう酒のびんを選んだ。
しかも、それをぐいと引き抜いて、爪先立つまさきだちになってそのまま便所ですからね。どんなに、こらえ切れなくなっていたって、何もそれほどあわて無くてもよろしいじゃございませんか。
眉山 (新字新仮名) / 太宰治(著)
昌平橋のこっちに海坊主の寄合よりあいのようにかたまって、その乗物にちっとも眼を離さなかった連中が、今や前後の乗物が別れたと見るとスーッと爪先立つまさきだって橋を渡り、太刀のつかを握り締めた十余人は