“つのだる”の漢字の書き方と例文
語句割合
角樽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家号披露目びろめをしてから、一日おいて自前びろめをしたのだったが、その日は二日ともマダムの常子も様子を見に来て、自分は自分で角樽つのだるなどを祝った。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
といいいい、これも、怪訝けげんそうに、じろりじろりとる。……お悦がその姿で、……ここらでは今でも使う——角樽つのだるの、一升入を提げていたからである。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
村で酒を造るには村桶があり、また贈答用の角樽つのだるもできていたようだが、いずれもひのきの板を曲げてじた曲げ物だから、そう大きな入れ物にならなかったかと思われる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)