“つついづつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
筒井筒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがに幼少の時よりして、ともにそだちし筒井筒つついづつ。かたすぐるまでくらべこし。緑の黒髪花の顔。姿かたちもうるわしく。学問才知も人並みには立ちまさりたる浜子なれば。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
ああ、それがため足場を取っては、取替えては、手を伸ばす、が爪立っても、青いきれを巻いた、その振分髪、まろが丈は……筒井筒つついづつそのなかばにも届くまい。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
子供ごころにいたくその身の上に同情したのだろう、ひとつ違いの二人は、ふり分けがみ筒井筒つついづつといった仲で、ちいさな夫婦めおとよと、長屋じゅうの冗談の的だったのだが……。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)