“つうじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
通人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゑんじゆと云ふ樹の名前を覚えたのは「石の枕」と云ふ一中節いつちうぶし浄瑠璃じやうるりを聞いた時だつたであらう。僕は勿論一中節などを稽古するほど通人つうじんではない。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
通人つうじんが少なくなったのだろう」と、半七も笑った。「おめえなら知っているだろうが、伊勢屋に贔屓ひいきの相撲があるかえ」
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しかし目に見えない将来の恐怖ばかりにみたされた女親の狭い胸にはかかる通人つうじんの放任主義は到底れられべきものでない。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)