“ちょうめいじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長命寺80.0%
潮明寺20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突然耳元ちかく女の声がしたので、その方を見ると、長命寺ちょうめいじの門前にある掛茶屋のおかみさんが軒下のきした床几しょうぎに置いた煙草盆などを片づけているのである。
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
むかし土手の下にささやかな門をひかえた長命寺ちょうめいじの堂宇も今はセメントづくり小家こいえとなり、境内の石碑は一ツ残らず取除かれてしまい、うし御前ごぜんの社殿は言問橋ことといばしの袂に移されて人の目にはつかない。
水のながれ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
紀貫之きのつらゆき歌碑うたぶみがある潮明寺ちょうめいじの床下からソロリ……と這いだして、目を光らせ、かがみ腰に、あたりをうかがっている人間がある。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)