“ちぎやうどり”の漢字の書き方と例文
語句割合
知行取100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と言つて、かやうの事は下賤のすべき働きで、知行取ちぎやうどりは別にしなければならぬ仕事がある筈だ。あんな事が流行はやつては、家中かちゆうの風儀が悪くなるからといふので、その男はながいとまを取らせられた。
「さ……」と属官はつまつたやうな顔をして、知行の有無あるなしを一寸考へるらしい風だつた。それに何の無理があらう、考へでもしなければ思ひ出せない程、ちよつぴりした知行取ちぎやうどりだつたのだから。