“ちえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チエン
語句割合
知縁50.0%
遅延37.5%
池園12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知っての通り、摂津の荒木村重むらしげと予の家とは、先代からの知縁ちえん。予の代になっても、切るに切られぬ縁つながりでもある。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、十時半になると、次郎は、予告どおり、一分の遅延ちえんもなく廊下ろうかのスウィッチをひねり、塾生たちの室の電燈を全部消してしまった。電燈を消されて悲鳴をあげた室も二三あった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
主客の列は、左右に椅子いすを並べて分れた。捲きかかげた珠簾しゅれんの下から、後亭の池園ちえんを見れば、蓮葉はちすばのゆらぎ、芙蓉ふようの色香、ここも山寨の内かと怪しまれるほどである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)