“だくりゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
濁流100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、ついにむかえた八月十五日である。濁流だくりゅうが、どんな田舎いなかの隅ずみまでもしよせたような騒ぎの中で、大吉たちの目がようやくさめかけたとしても、どうしてそれを笑うことができよう。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
やがて、寄せ陣の敵が、傾斜を必死に這いのぼり、あらまし断崖の半ばごろにいたると、城中にも合図のかねが鳴りとどろき、傾斜全面にわたって、乾いた土砂が濁流だくりゅうのようになだれて来る。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)