“だいじょうかん”の漢字の書き方と例文
語句割合
太政官100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人伝ひとづてに聞及びました所では、昨年の暮ちかく上皇様には、太政官だいじょうかんの図籍の類を諸寺に移させられましたよしでございますが、これも今では少々後の祭のような気もいたすことでございます。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
続日本紀しょくにほんぎをお読みになったことはありませんか、あの中の延暦えんりゃく十七年の条に、太政官だいじょうかんの法令として——
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
維新の後還俗げんぞくして名を神波桓、号を即山と称し東京に来って太政官だいじょうかんの小吏となり本郷竜岡町に住して詩書を教えた。明治二十四年一月二日没。享年六十歳。谷中三崎の天竜院に葬られた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)