“たわらとうた”の漢字の書き方と例文
語句割合
田原藤太100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天慶てんぎょうの昔、平将門たいらのまさかどが亡びた時に、彼は十六歳の美しい娘を後に残して、田原藤太たわらとうたの矢先にかかった。娘は陸奥みちのくに落ちて来て、尼となった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
まず弓矢八幡大菩薩ゆみやはちまんだいぼさつ頼光らいこう、綱、八郎、田原藤太たわらとうた、みんなのお力をたばにしたくらいの腕前でもなけれや、間に合いますまい。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
百足山むかでやま昔に変らず、田原藤太たわらとうたの名と共にいつまでもおさなき耳に響きし事は忘れざるべし。湖上の景色見飽かざる間に彦根城いつしか後になり、胆吹山いぶきやまに綿雲這いて美濃路みのじに入れば空は雨模様となる。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)