“たなざら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棚曝37.5%
店晒25.0%
店曝25.0%
棚浚12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかにも棚曝たなざらしの安物らしいヘラヘラのネクタイやワイシャツをつけていて、それらは、それらの持主の人間までを棚曝しの安物のように見せるのにみごとに役立つのであった。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
店晒たなざらしになっていたような古いものは四十分間でも柔くなりません。その他バレーやロールオーツ、あるいはジャミヤの類もな同じ事です。古過ぎて中に虫のいるような品は食用になりません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「十九世紀で売れ残って、二十世紀で店曝たなざらしに逢うと云うそうだ」と迷亭は妙な事ばかり云う。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二階は棚浚たなざらひの爲めに賑はつてゐて、かの女は一方の端から他方の端まで熱心に見て歩いても、買ひたい物が澤山あつて、豫定額の中をどれで滿たせばいいのか分らなくなつた。