“ぞうげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雑言66.7%
贈言33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そばで、トラ十の雑言ぞうげんをきいている房枝の方が、腹が立って、しらずしらず顔が青くなるほどだった。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「言うなッ。言うなッ、雑言ぞうげん申さるるなッ。いか程小理屈ぬかそうと、夜中胡散うさんな者の通行は厳禁じゃッ、戻りませいッ、戻りませいッ。この上四ノ五ノ申さるるならば、腕にかけてもからめとってお見せ申すぞッ」
此年文政三年の夏、鈴木宜山ぎざんに次いで、江戸から福山へ帰つたものに、馬屋原伯孝があつて、蘭軒がこれにも贈言ぞうげんしたことは、前に云つた如くである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「東奥熊坂秀。字君実。号磐谷。家資巨万。累世好施。大父覇陵山人頗喜禅理。好誦蘇黄詩。至乃翁台州。嗜学益深。蔵書殆万巻。自称邑中文不識。海内知名之士。無不交投縞紵。磐谷能継箕裘。家声赫著。」蘭軒の贈言ぞうげん
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)