“そうごうてき”の漢字の書き方と例文
語句割合
綜合的100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろ意識的に分裂的散乱的に配合せんとすることをねらっていて、いわば彼にあっては、分裂的に配合することが、結果に於て組織的綜合的そうごうてきな総和を生みだすことになっている。
文章の一形式 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
また山水画においては樹木じゅもく台榭だいしゃの部分的検索、並にその完成をたず、もっぱら風景全体の眺望を描かんとしたり。これ綜合的そうごうてきなる法式のもとはなはだ尋常一様の手段を取りたるに過ぎずといふべし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
岡倉さんの時代には総て学校が綜合的そうごうてきに動いていて、彫刻もやれば大工の仕事も見る、鋳金も見学するという風で生徒の為によかったろうと思う。又学科では彫刻の生徒も日本画等をやった。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)