“そうぐるわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
総曲輪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、大宮、車大路、いずこも道は遮断され、庁の総曲輪そうぐるわの辺は、たくさんな遠篝とおかがりで、さながら火焔の府に見えた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翌朝、起き出てみると、総曲輪そうぐるわとりでづくりらしいが、内の殿楼、庭園の数寄すきなど、夜前の瞠目どうもく以上だった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
べつに馬出しと総曲輪そうぐるわを構え——これらを囲繞いにょうする外廓のまわりは、実に、六里余にわたっている。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)