“せんみつや”の漢字の書き方と例文
語句割合
千三屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千三屋せんみつやが、骨董こっとうの仲買から御祈祷師、こんどはとみの当り屋とまで手を延ばしたが、相当成功するところが妙だ。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
以前は浅草あさくさ瓦町かわらまちの電車どおりに商店を構えた玩具がんぐ雑貨輸出問屋の主人であった身が、現在は事もあろうに電話と家屋の売買を周旋するいわゆる千三屋せんみつやの手先とまでなりさがってしまったのだ。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それは、おなじみの金公という野だいこ兼千三屋せんみつやの男である。そのほかには人がないから——
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
野郎いよいよ千三屋せんみつやだ、今度は御祈祷屋を開業——と神尾は註を入れて読み出すと
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
千三屋せんみつやどの、今度は慶安けいあんをかせぎ出したな、よく小まめに働くことだ——
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)