“せんが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千蛾25.0%
沾峩25.0%
磚瓦25.0%
線描25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千蛾せんが老人にわけを話してその了解を得た後は、江戸表市ヶ谷のかみ屋敷に届けてくれるように——という希望が添えられてある。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「じゃ、御隠家の千蛾せんが様には、その次第を話して、久米之丞が参りましたからには十中八、九取り返してまいりますとお答え申しておいてくれ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時宗が腕の強さよ胴ふぐり 沾峩せんが
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
城壁の周囲三十支那里、磚瓦せんがをもって畳み重ね、壁の上には半町ごとに厳しい扶壁が作られている。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「お前は、それでわざわざやって来たのかい」姪の甘えるような言葉を、そのままの意味で聞いた半斎は、クックッ笑いながら線描せんがきの大津絵に、べに黄土おうどを塗りはじめる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)