“すんか”の漢字の書き方と例文
語句割合
寸暇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の代りに、弥兵衛をつかわしたが、何ぶん、まだ戦のさいちゅうだから、いずれ寸暇すんかができたら、見舞うてやるぞ。くれぐれからだを大事にせよ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分の祖父は医師と卜者ぼくしゃを業とし、四方の村々から療治やうらないに招かれて、ほとんど寸暇すんかもないくらいであった。
幸いにして少年ブラームスの向学心は、寸暇すんかぬすんで教養を高め、後年の気高い情操、哲学に対する識見などの土台を、艱難かんなんのうちに積み上げたのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)