“すべすべ”の漢字の書き方と例文
語句割合
滑々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの滑々すべすべとした乾版の片隅に、ぽつんと薄黒い汚点しみが浮くと急にそれが、乾版一杯に拡がって、不思議な映像を造ってゆく時の、あの何ともいえない期待に、強い魅力を感じ
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
白いほおが、滑々すべすべと寄つた時、くちばしが触れたのであらう、……沢は見る/\鼻のあたりから、あの女の乳房をひらく、鍵のやうな、鸚鵡の嘴に変つて行く美女たおやめの顔を見ながら、甘さ
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ごく軽くて、滑々すべすべして、いい手触りだ。ひんやりとして……少し気味がわるい……何だか神秘な感じのするこの眠っている兇器は、短刀なんかとちがって、危険が外に顕われていない。
ピストルの蠱惑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)