“すえもりじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
末森城50.0%
末盛城50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
能州のうしゅう末森城すえもりじょうは、敵の七尾ななお金沢かなざわをむすぶ街道第一の要害。——津幡つばた鳥越とりごえなどの小城を幾つ踏みつぶすよりも、そこ一つの方が、はるかにまさるぞ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これまでの辛苦しんくをなめながら、いかで、手をむなしく引っ返すべき。梨ノ木峠を、西すれば、吾妻野あずまのから大海川おおみがわ——の北に出で、能登街道の加賀の口、末森城すえもりじょうの、側面に出る。ようし。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その母堂のいる末盛城すえもりじょうへ近づいて、折もあらば、信長を廃嫡はいちゃくし、信行を主君の座に立てようと意図している男だった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左翼の陣が崩れ、美作が討たれたと聞くと、柴田権六ごんろくは陣を消して、末盛城すえもりじょうへ逃げこんでしまった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)