“じろきち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
次郎吉66.7%
治郎吉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ、鼠小紋春着新形ねずみこもんはるぎのしんがた。神田の与吉よきち実は鼠小僧次郎吉じろきち傾城けいせい松山、」ちょっと句切って
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
花川戸はなかわど助六すけろく鼠小僧ねずみこぞう次郎吉じろきちも、或いはそうだったのかも知れませんね。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ふた月も病人を装って辛抱していたこの有馬の湯治場とうじばから、世間の陽あたりへ歩き出せば、すぐにあしのつくというくらいな寸法は、なにも、気がつかずに立った治郎吉じろきちではなかった。
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)