“じょうらく”の漢字の書き方と例文
語句割合
上洛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何のために上洛じょうらくしたのか、うすうすその住職は気がついているらしかったが、なにを言うにも今斬って、今逃げて来たばかりなのである。
流行暗殺節 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
文久ぶんきゅう三年は当時の排外熱の絶頂に達した年である。かねてうわさのあった将軍家茂いえもち上洛じょうらくは、その声のさわがしいまっ最中に行なわれた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ちよつとひそかに上洛じょうらくされたやうなうわさもありましたので、それを種に人をお担ぎになつたのでございませう。鶴姫様の御悲歎ひたんは申すまでもございません。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)