“じゆりつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
竪立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
声振り絞つて泣き悲み、見る/\大地の髪の毛は恐怖に一〻竪立じゆりつなし、柳は倒れ竹は割るゝ折しも、黒雲空に流れて樫の実よりも大きなる雨ばらり/\と降り出せば、得たりとます/\暴るゝ夜叉
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
爾時そのときわかき漕手いとあわただしく、龍卷(ウナ、トロムバ)と叫べり。その瞠視みつめたる方を見れば、ミネルワの岬より起りて、斜に空に向ひて竪立じゆりつせる一道の黒雲あり。形は圓柱の如く、色は濃墨の如し。