“じゅえい”の漢字の書き方と例文
語句割合
寿永100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寿永じゅえい四年に、平家の一門はことごとく西海さいかい藻屑もくずとなり、今は源家の世となっているのであるから、俊寛に対する重科も自然消え果てて、赦免の使者が朝廷から到来すべきはずであったが
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
対岸の下関しものせきはもう暮れた。寿永じゅえいのみささぎはどの辺であろう。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その兵庫への道を、彼の落ちてゆく残軍は、裏丹波の三草みくさへとった。この道は寿永じゅえいのむかし、源義経がひよどり越えを突いて出たときの間道である。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)