“しょげかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悄気返88.9%
悄然返11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ一人例外はマイダーノフで、彼は感激かんげきする機会がなくなると、たちまち気落ちがして、悄気返しょげかえってしまった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
ところが生憎あいにく不漁しけで休みの札が掛っていたので、「折角暴風雨あらしの中を遥々はるばる車を飛ばして来たのに残念だ」と、悄気返しょげかえってしきりに愚痴ったので、帳場の主人が気の毒がって
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
直ちにこう答えたのは、これも日中、渡頭で居合抜きの芸術を鮮かにやってのけて見せたが——旅行券では、すっかり悄然返しょげかえったところの恐山出身の柳田平治に相違ないのです。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)