“しょうじるてん”の漢字の書き方と例文
語句割合
生死流転100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悲しいかな仏日はやく没して、生死流転しょうじるてんちまた冥々みょうみょうたり。人ただ色に耽り酒に耽る。誰か狂象きょうぞう跳猿ちょうえんの迷を取り除くを得ん。徒らに人をぼうし法を謗す。これあに閻魔えんま獄卒の責めを免れんや。
さても明日の世はまた、冥々めいめいとしてわからない。今日が、平和というたとて、生死流転しょうじるてん、三界苦海、色に、酒に、金に、跳猿ちょうえんの迷いからめぬものは、やがて、思い知る時があろうというもの。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)